環境調和型商品開発
環境調和型商品の提供で、社会の環境負荷低減に貢献
製品のライフサイクル全体を通じて環境負荷を低減した環境調和型商品の開発に取り組んでいます。今後開発する製品で「環境性能No. 1」をめざすため、「ecoターゲット」を策定しました。
環境調和型商品の開発
東芝テックグループは、製品のライフサイクル*1全体を通じて環境負荷を低減した「環境調和型商品(ECP*2)」の創出に取り組んでいます。特に、製品のライフサイクル中に発生する環境負荷の大部分は、製品の企画・設計段階で決定されるため、製品開発の上流における取り組みに注力しています。
- *1 製品のライフサイクル:原材料調達、製造、輸送、使用、リサイクル、廃棄に至るすべての段階
- *2 ECP(Environmentally Conscious Products「環境調和型商品」

製品の環境配慮には地球温暖化防止・資源有効活用・化学物質管理の3つの要素があります。製品ライフサイクルの各段階においてこれらの3要素を考慮していくことでECPを創出していきます。
「ecoターゲット」の考え方
これまでの環境調和型商品創出の推進に加えて、2010年度からは、新しいECPの取り組みを開始しています。先ず、事業戦略から商品企画の段階で、技術動向・他社動向を想定し、製品をリリースする時点で環境性能がNo 1となる目標を「ecoターゲット」として設定し、製品開発を進めます。
次に開発・設計段階では、製品環境アセスメントにより法令遵守事項を確認するとともに、製品ライフサイクルの各段階においてECPの3要素(地球温暖化防止・資源有効活用・化学物質管理)を考慮したECP基準を満たすことを確認します。
製品承認段階では「ecoターゲット」の達成状況やECP基準の適合を確認します。
「ecoターゲット」を達成した製品はリリース時に東芝に申請して「エクセレントECP」の認定を受けます。

環境調和型商品を実現するための技術の例をご紹介します。
省エネ
画像処理式縦型スキャナ 「IS-890T」
日本初!値引きシール文字認識対応
従来は、レーザースキャナ方式を採用していましたが、画像センサを使用したカメラ方式を採用したことにより、動作電力を約30%削減、待機電力を約20%削減しました。

食品スーパー・量販店向け POSターミナル「WILLPOS-Unity M-8000」
省電力型のモバイルPC用CPUと、高性能なECCメモリーを採用したサーバ用チップセットという斬新な組み合わせを実現し、省電力と高性能・信頼性を両立させました。この取り組みにより従来製品比で約2倍の処理速度向上、約8%の待機電力を削減しました。

モノクロデジタル複合機「e-STUDIO255/355/455」
ユニット単位での不要電力削減および電源効率の向上により、従来機種比で待機電力約95%削減を実現しました。夜間を通じて待機時間が長い場合には、ランニングコスト低減にも大きく貢献しています。また、復帰時間の短縮やSoC*技術の採用などによって、国際エネルギースタープログラム、独国ブルーエンジェル
- * SoC(System On Chip)

デジタルフルカラー複合機「e-STUDIO5520c/6520c/6530c」
ツインIH定着による定着温度のきめ細かな制御や、トナーの低融点化による定着温度の低減などの技術を組み合わせて省エネを実現しています。

省資源
電子レジスター「MA-500」
プラスチック部品の材厚を薄くし、プラスチックと板金の部品点数を削減しました。また、従来5枚使用していたプリント回路基板を1枚にすることで、従来機より体積を約12%、質量を約16%削減しました。

マルチカード端末「IP-4500」
従来は、表示部とキーボード部を分離した構造を採用していましたが、表示容量の向上に伴い、タッチパネルのみで、キーボード入力が可能となることから、キーボードを廃止し、よりコンパクトな構造を実現することにより、質量を約40%削減しました。

モノクロデジタル複合機ではトナーリサイクル機構を採用したことにより廃トナーのゼロ化を実現しました。
POSターミナル、複合機で製品の一部に再生プラスチックおよび植物由来プラスチックを使用しています。
環境負荷物質の削減
POSターミナル「M-8000」、「QT-10」、縦型スキャナ「LS-790T」
従来冷陰極管(CCFL)バックライト式液晶パネルを使用していましたが、LEDバックライト式液晶パネルを採用することで、バックライトに含まれる水銀をゼロ化しました。
また、LEDバックライトにしたことで、インバータ(高圧電源)が不要になったため、省資源化、省エネにも効果がありました。
環境効率・ファクターT
東芝テックは、2004年度より製品の価値と環境への影響を指標化した「環境効率」の考え方を取り入れ、基準年度と評価対象年度の製品の環境効率を比較した指標「ファクターT」の運用を行なってきました。
「環境効率」は、製品の価値を、製品の環境影響で割ったもので、環境影響が小さいほど、また製品の価値が大きいほど、環境効率は大きくなります。
「環境効率」の定義

「ファクター」の定義

製品の価値は、当社製品の使い勝手や満足度などのお客様の声をもとに、QFD*1という手法で算出しています。
また製品の環境影響は、LCA*2手法を用いて、製品のライフサイクルにおけるさまざまな環境影響を統合して算出しています。
なお、環境影響の統合化には、産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターがLCA国家プロジェクトと連携して開発したLIME*3を用いています。
ファクターとは、評価 製品の環境効率が基準製品の何倍かを表す値で、評価製品の 環境効率が優れているほど、ファクターの値は大きくなります。
以下は、主要商品のファクターの一例です。
この中で、「価値 ファクター」とは基準製品に対する評価製品の価値の相対値、「1 / 環境影響ファクター」は同じく環境影響の相対値です。










